なぜ、この小説が書かれたのか?
みなさん、こんにちは。SHOJIです。
大川隆法著 小説『十字架の女』を読んで、気づいたこと、驚いたこと、いろいろ考えたことを個人的な感想として伝えたいと思います。
以前にも、この小説について書きましたけど、今回はもう一段、深掘りしてみました。
はじめに断わっておきますけど、あくまでも、これはぼくの推測ですので「幸福の科学」の見解ではありません。
「エル・カンターレ」を信仰する一信者としての言及であり、つぶやきであることをご理解ください。
知らない方に言いますけど、この本は小説です。だからフィクションだし、架空の物語です。
でも、宗教家の「大川隆法」が世に問うた本なんですよ。
みなさん、疑問に思いませんか? なんで、小説出したんだろうって。
まず、そこらへんから、感じたことを述べますね。
出版年月日は、2022年4月23日。この書籍は、大川隆法氏がこの世を去る日のちょうど約一年前に発刊されました。
結果的に著者の本としては、異例な小説となりました。宗教家として、心の教えを説き、様々な社会問題に提言し、数々の「霊言集」を中心に活動してきた中で、突如の小説でした。ぼくも、はじめ驚きました。そして、強い興味を持ってすぐ読み始めました。冒頭、殺人事件から始まる話に戸惑いを感じながら...
この物語は三部構成になっていて、第一部は主人公アグネスが銃弾によって死ぬところで終わります。そしたら第二部はアグネスが復活して、世界がハチャメチャになっていて、そこで活躍するにも及ばず、なぜか、地球を離れて宇宙に行きます。第三部はその宇宙での出来事と、神仏の視点から地球文明の評価を提示して、アグネスが女神となって地球の新大陸にUFOから地上に降臨する。奇想天外なストーリーです。信じられないような話です。まあ、細かい内容は省きます。知りたい方は読んでみてください。
さあ、ここで、この小説が人々に問うた論点を拾ってみます。
① 人類の運命。
② 文明とは。その歴史と変遷。栄枯盛衰。
③ 人間と神仏の関係。
④ エル・カンターレとは。
⑤ 宇宙の実態。
⑥ 肉体と心の本質。
⑦ 死と復活の関係。
【ぼくが思いついた雑多な感想】
この小説を残した意味は、今、生きている人々に、この先起こる様々な事柄に対して、どう選択するのか、問うているのだと思います。この未来予測を一つの例として提示したのは、こう成りうる可能性が確立として高いからでしょう。
主人公アグネスの存在は、「大川隆法」の投影です。
現在の「第七文明」を見限った。そして、「第八文明」が生まれる。この流れは、決定したのか、未定なのか。
『十字架の女』このタイトルから受ける印象。十字架は象徴ですね。キリスト教を超えて人類としての運命の鍵。になっています。
現在の時代背景。「神仏」を蔑ろにして、人間中心に物事を考える。人間が最上の立場から社会が成り立っている。よって、個人、自分の幸福・利益を最優先にする。結果、他を害しても自分が利すればよしとする文化が常態になる。これが根本的な問題点だと気づかない一般的風潮。
この小説は、現在の世界で起きている様々な「危機的状況」に対しての強い警告ですね。きっと、今の世の中が平和で平穏な状態なら、わざわざこんな人類が滅亡しかける物語は書かないはずです。核兵器が飛び交い、大地震が起き、大陸が沈没するんですから、「究極の不幸の予言」と言えば、そうなんです。それを敢えて、現実に起こる前にフィクションで提示したわけです。
「大川隆法」は予言者ではなく預言者。予言の意味は、未来を予知し言い当てること。預言は神仏の言葉を伝えること。
結果的にこの世を去る前に間に合ったのは、「天意」があったからだと思います。
「文明」が滅びる事は、人類の歴史では何度も繰り返し起きた事件。それも現代の常識にはない有史以前にも、文明の栄枯盛衰は厳然としてあった。ここで分かるのは、どの立場で物事を見てるか、人間の視点によるのか、神仏の視点によるのか、「認識」によって世界の捉え方は変わる。
人間中心の考え方が、一定の限度を超えると、この世界は破城する。これは、本質論・根源論を追求すると納得できる。人間の根源が神仏に繋がっていることを信じるなら人間が驕り高ぶる事の愚かさに気づく。
この小説を読んでいて、ところどころで思ったんだけど、著者が楽しんで書いてるのが伝わってきた。話の内容は、主人公がレイプされたり天変地異が起きたり世界戦争が勃発して、そこら中壊滅状態なのに、端々に笑いとユーモアを交えてるんだよね。名古屋の土地柄を紹介するのに、「美人が少ないといわれる名古屋にしては~」とか。名古屋人のぼくとしては、微妙に頷きながらどっとウケたw。「黙示録」的な予言書の面はありながらも未来への希望はあるのだ。「神仏」の視点というのは、人間的価値観で理解しようとすると「不幸」に見えるのだけど、大いなる神仏が見据えているこの世界は、人間の幸不幸を超えた認識によって成り立っているのだと思う。「大川隆法」は未来を予知し言い当てる占い的予言者ではない。神仏の念い・意志・御心を人間の言葉として預かった「預言者」である。そこに「仏法真理」に加えてこの小説を世に送った意図を感じるんだよね。
世間では、「幸福の科学」を数ある新興宗教の一つとして見ているのだろう。しかし、「大川隆法」を単なる新興宗教の教祖として分類するだけでいいのか。これだけの講演、書籍等を世に問うた人間をそういう扱いで済ましていいのか。よくよく考えてみる必要があるとぼくは思う。「預言者」は自己の宣伝をするために法を説いたのではない。あくまでも「神仏」の代わりに代理人として、この世に生まれ生きたんですよ。だったら、それに対して、真摯に応えるのが普通の人間としての「礼儀」なんじゃないのか。「救世主」と自ら宣言する、その覚悟と勇気を自分の身になって想像してみれば、その重圧と負担の重さ加減が尋常じゃないことは分かるはずではないか。はっきり言って、ぼくならこんな役目は無理だから辞退する。腰が引けるし逃げると思う。みなさんもどうか、これを考えた上で、裸の心で「神仏の言葉」と向き合ってもらいたい。
大川隆法氏は、66歳で死ぬ気はなかった。それがわかるのは、自分の心情を「格はいく」という短詩に乗せて綴った本が公開されているからです。この世を去る数日前までの句も残っています。ですから、氏は「道半ば」でこの世の命が途切れたわけです。だから途中であって、終わりではない。完結はしていないと見るのが妥当だと考えます。では、なぜ、そうなったか。結果から言えば、それが「天意」だったということになります。そこに「天」の意図があった。でも、それはまだ終わっていない。だから「復活」の可能性はあると見ています。歴代の「救世主」は、イエスをはじめとして、この世的には「悲劇的」な最期が現実化しました。それは皆、本人の意志に反していても実行されました。すべて、「天の意志」が決めたことです。地上に降りた人間は、たとえ救世主・預言者であっても抗えないということです。
ここでひとつ、あくまでも個人的推測として、書かせていただきますね。
ぼくが今、現時点で想像できるストーリーです。
「大川隆法」は確かに2023年3月2日にこの世を去りました。肉体は死にました。事実として。しかし、「霊」としては死なないわけです。これも事実なんです。ということは、存在はまだあるってことです。ここで、「復活」という可能性が出て来る。あのイエス・キリストが復活によって人々を信仰に導いたのは、歴史的事件だったと思います。今回、それが起こりえるか否か。これも今後の歴史が証明することでしょう。幸福の科学の信者・エル・カンターレ信仰する人々は、それを信じています。いや、それはいくらなんでも無理だろ、と思ってる人もいるでしょう。さて、ぼくは、どう思っているか。そこを「小説」的に述べてみます。
ある日、世界は壊滅状態となり、人々は瓦礫の中に点在するだけだった。人間が人間を頂点とする文明社会は、人間同士の争いによって朽ち果てた。神や仏を最期まで信じることができなかった。それが「結果」としてこうなった。しかし、生き残った人間の中に「エル・カンターレ」を信じる女性がひとりいた。名は「シオネス」。シオネスが天に向かって祈った。「主エル・カンターレよ、御心のままに。天意のままに。すべてをお受けいたします。」すると、天空の彼方から一点の光が見えた。星のような小さな煌めきだった。ずんずん大きくなった。肉眼ではっきり見えてきた。金色に輝くUFOだった。まわりの人々も目を見張った。「おおーー」っと声が轟いた。シオネスは一心に両手を合わせた。UFOが上空100m地点で静止した。何か強い光線が地上まで届いた。そこに現れたのは、あの小説『十字架の女』宇宙編で登場した「ヤイドロン」だった。巷にいた地球人が宇宙人と初めて遭遇した瞬間だった。シオネスは、なお強く祈った。ヤイドロンが口を開いた。「プリーズ」
するとシオネスのすぐ前に人影が立った。「ああ」シオネスの目に涙があふれる。声にならない声が言った。「お久しぶりです」
これが、ぼくの想像的推測です。わかる人にはわかり、わからない人にはわからないでしょう。
知りたい方は『十字架の女』と大川隆法著作の書籍を読んでみてください。
ということで、ここらへんで終わりにします。またね。(つづく)
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